JA尾道市女性部御調ブロックが串柿作りに奮起
JA尾道市女性部の御調ブロックは、御調町の特産品「串柿」の伝統を守ろうと、同JA御調営農センターの倉庫内で串柿作りに挑戦している。
正月の鏡餅の飾りとなる串柿。御調町は、県内唯一の産地で冬の風物詩となっており、約300年続く歴史がある。近年は、異常気象や生産者の高齢化により生産量が激減。女性部は、伝統文化を継承しようと2010年から串柿づくりを始め、今年で4年目になる。当初2年間は、失敗が続いたが、昨年には産直へ出荷するまで技術が向上した。今年は、小さい鏡餅用に1串の柿の数を減らしたミニ串柿にも挑戦している。
11月に御調ブロックの女性部員が集まり皮むきから串刺し作業を行い、約200本を倉庫内に吊るした。12月に入ってからは3支部の部員が毎日、当番の数人で倉庫の換気やヘタ返しなどの管理を行う。12月中旬にかけてヘタ返しや果実を潰す作業を繰り返す。25日頃からJA産直「ええじゃん尾道」に出荷する予定だ。
御調ブロックの鎌倉静波ブロック長(74)は「御調町から串柿の姿が見られなくなるのは寂しいので、少しでも盛り上がればと思い毎年挑戦している。部員が集まる良い機会にもなるので今後も続けていきたい」と意気込みを見せた。